2019年の春、私たちは台北の地下鉄に乗っていました。そこで女子高生たちの意外な一面を発見したのです。台湾の女子高生といっても外見は日本とそんなに変わりはなく、2人の女子高生も楽しそうに笑いながらおしゃべりをしていました。
そして、次の駅に停車した時おじいさんとおばあさんが電車に乗っ
てきました。おじいさんは杖をついて歩きにくそうにしていて、おばあさんは補助するようにし、女子高生のところまで来た時、彼女たちは、今まで笑い合いながらおしゃべりをしていたのをサッと止めて、2人ともスッと立ち上がり、1人は何の躊躇もなく、そのおじいさんの手を取り自分たちが座っていた席に導いたのです。もう1人の女子高生はおばあさんと一言二言話をしおばあさんを慰めているように感じました。
文化の違いと言ってしまえばそれまでなのですが、ぼくはそれだけではないように感じました。つまり、その女子高生の行動は、教えてもらってできる行動ではないように思えたからです。