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「子どもと大人のエネルギー量の違いはどこからくるのか」

「子どもと大人のエネルギー量の違いはどこからくるのか」

サグラダファミリアの敷地内には幼稚園があり、サグラダファミリアで働く人々の子どもたちが通っているんだとか。

子どもたちは砂場で山や川をつくって遊びます。

川をつくったなら、ここに船を浮かべたい!

何で作った船なら浮かぶのか、どうすれば船は動かすことができるのか‥‥。

船を浮かせたい子どもたちは必死に考えます。

この時子どもたちは、難しい理屈は理解できないとしても、自然科学を総体的に考えることになるでしょう。

子どもたちの情熱と行動力で、動く船を完成させることだってできるかもしれません。

ではこう説明されたらどうですか?

浮力とは、液体の中で物体が上向きに押される力のことです。物体が液体に浮くことができるのは、この浮力が働くからです。

風速は、大気(空気)が移動する速さをいい、秒速(1秒間に何m移動したか)で表します。

1㎡あたりの風圧 の計算式は、『風圧(kg 重/㎡)=0.05×{風速(m/s)}の2乗』で表せます。

さあ、これらの知識を使ってあなたはなにをしますか?

——ちょっとワクワクしないですよね‥‥。

船を水に浮かそう!と大きな目標を持って方法を考えるとワクワクするのに、手段から目標を探そうとすると、ワクワクエネルギーが減ってしまうという不思議!

これはスタッフのエネルギーを最大限発揮したい時も同じではないでしょうか。

集客をしよう、顧客単価を上げよう、アクセス数をアップしよう!

こうなると小手先の技術に走りがちになってしまいます。

アクセス数をアップするには、こんな戦略がありますよ、顧客単価をあげるにはこれしかない!

ちょっと検索すればたくさんのハウツーがヒットすることでしょう。

でも、誰でもできて再現性も高い=誰がやっても良いこと、つまり私たちでなければできないことからはどんどん遠ざかっていきます。

中でも一番の懸念事項は、スタッフみんなのエネルギーをその方法で最大限発揮できるのか、ということ。

たくさんのご家族に家族という存在を見つめ直す体験をしてもらうこと。

それをしてもらうためにはどうすればいいのか、という順番で考える方が純粋でピュアなエネルギーが溢れてくるのではないでしょうか。

もちろん素晴らしい体験を届けるためには、集客もアクセス数も顧客単価も大切なことです。

しかし、体験を届けるための「手段」それ自体が「目的」になってしまっては元も子もありません。

子供たちが船を浮かばせるためにはどうすれば良いのか?を考えたように、私たちは家族に気づく体験をより多くの人に届けるためにはどうすればいいのか?という問いからいつだって始めていきたいなと思うのでした。

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