「迷走するフォトスタジオ経営からの脱出」 シリーズ019
皆さんはスマホを毎日見ていますよね?
おそらく見ていないという人はゼロですよね。
ではスマホのホーム画面を絵に描けますか?
どの位置にどのアプリがあるのかパッと答えられますか?
次の質問です。
あなたの部屋には何色があるでしょうか?
赤色はいくつありますか?
こう問いかけられると、意外にも多くの赤を見つけられることでしょう。
これはスマホも赤色も「見ている」けれど「観れていない」
つまり、意識的に観れていないという状態です。
さて。
なぜ、こんな話をしているかと言いますと、アートの感じ方について考えてもらいたかったからです。
今月からエコーズとファンズで、アートを意識的に「観る」時間をつくることになりました。
わかりやすい、理解しやすいものだとパッと答えがわかるので、観察があまり必要ありません。
アートは難解で精通した人でないと、正直よくわからないですよね。
じつはこの「何だかよくわからない」という状態がいいのです!
え?と思いますよね。答えは早く出したほうがいいじゃない!と。
何だかよくわからないからこそ、分かろうとして感じようとする、意識的に見ようとする、考えてみる、または、あるがままを受け入れてみる。
そういう状態をキープするのは、とくに忙しい現代人にとっては意識しなければできることではありません。
ではなぜ、考えたり、感じたりするのが大事なのか?
私たちは毎日たくさんのご家族と接します。
ご家族ごとにそれぞれの歴史を積み重ねながら、家族の形を築き上げてこられたことでしょう。
そのご家族を表面的に
「仲がよいですね」
「オシャレで素敵ですね」
と見るのではなく、ご家族の日々の積み重ねから「家族に気づく」を引き出すのが私たちの役目です。
もちろん2時間やそこらでは、本当のご家族のことはわかるはずもありませんが、
表面的に「このご家族はこういうタイプ」と決めつけるのではなく、どんな想いでフォトスタジオにこられているのかや、ご家族の今までのストーリーに想いを馳せることで、ご家族ごとに寄り添った会話やおもてなしが生まれてくるのではないでしょうか。
見えないものまで観ようとする姿勢の練習として、ぜひアートとも向かい合ってみてくださいね。