僕は撮影時や接客時には観察力や想像力が必要で大切なことなのだと常々思っています。それは来店時から始まっています「こんにちは」とお客様が店内に入って来られたらまず観察。どんな家族なんだろう、何に興味があるんだろう、どんな雰囲気が好きなんだろう、静かな落ち着いた雰囲気が好きなんだろうか、それとも明るくて賑やかな雰囲気を好まれてるのかな、と色々と想像してみる。
次に来店した小さな子どもたちと遊んでみる。そしてまた想像してみる。どんな子どもたちなんだろう。想像する力はそのまま撮影に反映されると思っています。
以前お話させて頂いたフォトスタジオさんは「撮影した写真には自分も写っている」と言われていました。観察して想像して相手の事を思い撮影に臨む。それが相手に対する礼儀でもあると思うのです。その礼儀が写真に写り込むのだとしたらより観察力や想像力を養っていかないと撮影する相手にも、そして撮影する自分自身にも恥ずかしい思うのです。
フォトスタジオでの滞在時間は平均2時間くらいで、その間ずっと観察と想像を繰り返す。1日が終わるともうクタクタ。でもお客さんは喜んでくれます。その笑顔を見ると「よし明日もがんばろう!」となってきます。
テレビは映像と音声で伝わってくるので何の苦労もなく情報がやってきて頭の中に入ってきます。入ってはくるけれどそのまま右から左へと抜けていくようであまり頭の中には残ってくれないような気がします。その点本は自分の頭で読んでいくのでテレビに比べると面倒だし、映像がないから文章から絵を想像しなければならない。手間がかかる分「想像力」が養われます。読書は想像力にもって来いなのです。
今日はみんなに僕が本を読んで聞かせて想像力を養ってもらおうと朗読会を開催してみました。選んだ本は谷川俊太郎の詩集から。
僕の発信力が足りなかったのだな ^ ^;
読むのと聞くのとは文章の捉え方が違うものね。
もっとゆっくり、もっと感情を込めて、もっと間を大切にして再挑戦してみたいと思います。