9月23日からスペイン北部の「サンティアゴ巡礼の道」を492キロ(1日平均20キロ)24日間、歩いてきました。
母親が13年前交通事故で亡くなり、今まだ毎日のように思い出す自分の気持ちの整理のために巡礼路を「歩く」ことを決めました。
本当は去年13回忌で歩きたかったのですが、コロナ禍で叶いませんでした。
13回忌は「仏様となった故人が宇宙の生命そのものである「大日如来」とひとつになる日」と言われているので、1つの区切りとして考えればいいのかなと思い、今年決行しました。
サンティアゴ巡礼の道は、エルサレムやローマに並ぶキリスト教の三大聖地の一つであるスペイン北西部の街サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し歩く巡礼路のことです。
1000年以上に渡って数多くの巡礼者たちが歩いてきた巡礼路ですが、道はクリスチャンだけでなく、全ての人に開かれています。欧州版「四国お遍路」のようなものですね。
私の巡礼の旅は、日程の関係でフランスのサンジャンビエドボーを出発地点として、ピレネー山脈を越え、スペインのレオンまで約500キロでした。(本来ならサンティアゴまで800キロです)残す300キロは来年行く予定です。
毎日朝6時くらいに起き出して、7時くらいから歩き出します。日中はただただ歩くだけです。「歩く瞑想」のようなものでした。
前半の3日間は雨風の中を歩き、体力も気力もかなり奪われ、4日目には風邪を引き2日間寝込んでしまいましたが、そのほかの日は快晴が多く、気温もそんなに高くなかったので快適な環境で歩くことができました。
生前はあまり仲良くなかった父親が巡礼の中で3回夢に出てきました。母親の夢は一度も見ませんでした。これはどういうことなのか、未だに謎です。
1人で行動することで、仲間の大切さや家族の温かみを改めて感じました。
「1人で歩くのは寂しくないですか?」とよく聞かれましたが、決してそんな事はありませんでした。
糸井重里氏が「Only is not Lonely」とよく言っています。^ ^
この旅を理解してくれた家族と、そしてエコーズ、ファンズの会社の仲間たちに感謝します。
詳細は私のFacebookをご覧頂ければと思います。
右端の赤点がスタート地点です。
そして、左端の赤点が最終地点です。
来年には最後まで行きたいと思っています。
サグラダファミリアの天井部分です。
「これが人間の仕業なのか」と、信じられませんでした。
サグラダファミリアはこのnoteでもちょくちょく参考にさせてもらっています。